加熱するランドセル獲得から一歩引いたわが家の話。
◆小学受験地区の事情
年々、小学校入学を控えた家庭のランドセル購入がヒートアップしている。
土屋鞄など工房系ランドセルは夏には受注を締め切ってしまうとか。
息子は保育園年長(便宜的にそう呼ぶ)の5月に転園したが、転園前の保育園LINEでは夏ごろからランドセルの話題がちらほらした。
翻って、息子が5月から通園した保育園ではランドセルの話題は出ない。
小学受験があるからだ。
今住んでいる地域は中学受験だけでなく、小学受験する家庭も多く、保育園児でも小学受験する家庭がある。
小学校受験の結果が出そろうまでは、受験組も公立組もランドセルの話題を避けている。これは暗黙の了解のようなものだ。
進学先やランドセルの話題がオープンになるのは、筑波大学付属小学校の結果が出る12月25日ごろからだ。
他の私立小はすでに結果が出ているところが多いけれど、合格発表が遅い筑波大付属小がベンチマークになっている。
◆12月は狙い目
息子はランドセルに対する期待や思い入れが強くはなく「黒がいい」程度の希望だったし、私も夫も工房系ランドセルに執着がなかった。
転園前保育園LINEやママ友間でランドセルの話題が出ても、うちはまだ買ってないと流していた。
大丈夫か、早く買わないとまずいんじゃないかと心配してくれる方もいた。
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わが家がランドセル購入のターゲット時期にしていたのは12月。
12月頃から有名鞄メーカーのランドセルが安くなるからだ。 オーダーキャンセル品や展示サンプル品が市場に出てくる。
ランドセルをオーダーしたものの、私立小学校に受かったとかいう家庭からのキャンセル品は凝った作りをしていた。
わが家は神田屋のアウトレットセール開始の告知を見て買いに行き、新品やオーダー品、そして近隣デパートのランドセルもチェック。
息子がオーダー品がいいと言ったら仕方ないと思っていたが、彼はアウトレット品から希望通りの黒を選択した。
私の好みは、渋いモスグリーンだったが、彼が選んだものが一番だ。
息子はすんなりとアウトレット品で満足したが、色や刺しゅう、裏地模様のバリエーションが豊富なので、こだわりの強いお子さんは難しいかもしれない。
また、わが家周辺は保育園友達からランドセルの話題が振られなかったことも大きいだろう。友達が「こういうランドセル買った!」次々に言い出す環境だったら、こだわりのない息子もどうなっていたか分からない。
◆最終コストとその後
通常6万程度のところ、ほぼ半額で購入することができた。
今のところ仕様や使用感に問題はなく、息子も気に入って背負っている。
公開授業で学校に行くこともあるが、1年生はランドセルカバーの装着が義務なので、被せ部分に刺しゅうがあるかなどの違いは見受けられない。横に刺しゅうやアクセントのあるランドセルは見かけたが、息子が自分のと比較して気にしている様子はない。
ランドセルは道具だ。
道具によってモチベーションや自己肯定感の上がる子もいるだろう。
こだわりのある子に、購入を引き延ばしてアウトレット品を買い与えることは入学後のモチベーションを下げてしまいかねないので、あくまで12月以降の購入は子供の性格次第で判断すべきかと思う。
ところで、知人の息子さんは「赤がいい!」と主張したため、縁取り赤の地色黒で納得してもらったと言っていた。
女児の黒ランドセルは見かけるのに、男児の赤ランドセルがレアというのは不思議なものだ。もし息子が赤がいいと言い出したなら買うだろうが、周囲の反応は気になる。本当に赤が嫌になったならランドセルカバーを作ってやる気持ちで過ごすような気がする。
今回のお得にランドセルを購入する方法は、あくまで子供の特性を把握した上でのこと。一番大切なのは、子供を理解することだ。それぞれのご家庭で子供とランドセルのことを考え、家庭の数だけ行きつくランドセルがあって、ニコニコと登校する子供たちを見ると私もうれしくなる。
◆余談
12月から勤務予定の会社は、社員子女の入学祝いにランドセルを贈呈するらしい。刻印入りランドセル、あと1年早ければ。
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