読書
バリバリ引っ張っていくようなリーダーシップを取れる人材は希少。
そうではない人がリーダー職を任された時、本書の視点は参考になるだろう。
1人ひとりのスタイルを確立させていく=それぞれの強みを強化していく、とも言える。画一的な上下関係、役割に限定されないという点でギャラップ社のストレングスファインダーの考え方が近い。まずは自分の強みがどこにあり、どういうスタイルでキャリアを形成していきたいかを考えなければならない。
著者の中竹氏はストレングスファインダーの考えによりつつ、フォロワーシップという概念を提唱したのが新しい。考え方自体は以前からあるものであっても、なんとなく肌で感じていることに言語化して名前を付けて伝えていくのは難しいことだ。
典型的なリーダーでなければ組織で生き残ることができない風潮に、フォロワーシップという道で生き残ることができると一石を投じている。自分の強みを活したリーダーシップを取っていく方が、自分にとっても部下にとっても、組織にとっても幸せなことだ。それぞれの強みを伸ばした方が組織はうまく回る。
私は旧版を読んだが、2018年1月に新版が発行されている。新版には「これからのフォロワーシップ」という新章が追記されているそうだ。
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