入門 ビットコインとブロックチェーン
野口悠紀雄
★★★☆☆
ブロックチェーンの基本を押さえた読みやすい。
8章で構成され、うち2章がビットコイン関連、6章がブロックチェーン関連の内容。ビットコイン関連のボリュームは1/4で、ブロックチェーンの方が詳細に解説してある。
ブロックチェーンの応用の章では、スマートコントラクトとしてAugerや保険、寄付の利便性が解説されているが、少し分かりにくい。スマートコントラクトはビットコインではなくイーサリアムの技術であるのに、
触れていないためだ。この辺は別の書籍でフォローした方が理解しやすいと思う。
ブロックチェーンはインターネットに次ぐ発明と言われており、毎日何かしら新聞記事になっているけれど、まだまだ発展途上で、各社が事業を始めたばかり。試験段階で実用化しているものはない。
仮想通貨はさておき、ブロックチェーンにはビジネスチャンスがある。だからこそ、有名企業もベンチャーと組んでサービス実用化にまい進しているのだ。どの企業がどんなサービスを受ける打ち出してくるか楽しみだ。
また、ブロックチェーンにより働き方が変わるとあるが、AIに取って変わられるというのと同じ理屈。人間にしかできない価値のある仕事を探せとのことだが、そんな簡単に言われても(笑)
私は対機械だからこそ、エモーショナルなつながりが重要になってくると思っていて、そういう仕事をしていきたい。また、本書中に残る職業としてシェフの例があるが、料理人や建設現場など手先や体を使う仕事は残っていくだろう。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
コメントはまだありません